遺伝じゃなかった!?子供の運動神経が良くなるにはこれが大切! | チルコレ

[記事公開日] 2017/11/09
[最終更新日] 2018/04/10 ShinozakiYu

遺伝じゃなかった!?子供の運動神経が良くなるにはこれが大切!

以前から、運動神経は「遺伝的要素が強い」と言われてきました。しかし、最新の研究では、運動神経は「遺伝」と「環境」の複合要因だとされ、特に「環境」の影響が大きいとされています。その中でも一生に一度しかない大事な時期である「ゴールデンエイジ」と言われる時間の過ごし方がその子どもの運動神経の発達に大きな影響を与えます。

  • 目次

運動神経と遺伝の関係とは?

運動神経」と「遺伝」の関係は昔から常に話題になってきているものです。

は「遺伝」の要素がとても強いと言われていました。それが近年、科学的な技術の進歩やその他、様々な研究の積み重ねによって状況が変わってきています。

現在は「遺伝」の要素が関係あるが、それ以上に「環境」の要素が大きな影響を与えると考えられています。

運動神経の発達の原因とは?

運動神経の発達」は、「遺伝」の要素と「環境」の要素の複合要因だとされています。これは運動神経だけでなく、子どもの育ちにおける多くの要素においてそう言われています。

しかし、プロスポーツ選手などの子ども親と同じ様に活躍するケースも良く見られます。これは「遺伝」の要素よりも親がプロスポーツ選手であることで、子どもが運動に親しみやすいという「環境」大きく影響していると考えられます。

例えば、運動嫌いな親の場合、親自身が積極的には運動を行いません。そうなると子どもの運動機会少なくなってしまいます

その点、プロスポーツ選手は、自分のトレーニングも兼ねて、運動をする機会が多くあります。そういった環境が子どもの運動神経の発達に大きな影響を与えていると考えられます。

結果的に、プロスポーツ選手の子どもがまたプロスポーツ選手になるというようなことになっています。

運動神経をよくすることはできるの?

運動神経をよくすること」においては、いくつか考慮すべきことがあります。

それは「適時性」、つまり「成長には適する時期がある」というものです。運動神経はどの段階においても伸びるですが、伸びが著しい時期のことを「ゴールデンエイジ」といいます。

これは「スキャモンの発達曲線」で示されています。

スキャモンの発達曲線では、子どもの発育を「リンパ型」「一般型」「生殖型」「神経型」の4つに分類しています。

  • 「リンパ型」▷︎リンパ節、扁桃などの発育で、12歳前後がピークでその時期だけ急激に伸びる
  • 「一般形」▷︎身長・体重など身体計測値筋肉、骨、血液、心臓、消化器などの発育で、0歳から5歳くらいで伸び、その後一時伸びが止まってから再度中学生くらいになってから伸びる。
  • 「生殖型」▷︎卵巣、子宮、睾丸などの発育で、12歳くらいまではほとんど伸びていなかったものが、中学生になるくらいの頃から急激に成長する。
  • 「神経型」▷︎脳、脊髄、視覚などの発育で、幼児期から小学校中学年くらいまでが伸びる時期にあたる。

「運動神経をよくする」には、「ゴールデンエイジ」に「神経型」の能力を伸ばしていく必要があります。

効率的に運動神経を良くする方法①多様な動きに慣れる

運動神経を良くしていくために最も大切なことは「多様な動きを体験する」ということです。

日本ではなかなかそういったことをやりにくい環境になってしまっています。

例えば、中学校の部活動をイメージすると分かるのですが、多くの中学生は一つの部活動に入ります

サッカー部に入った子どもは3年間サッカー部に入り続け、週に2~3回ある体育の授業以外では、サッカー以外の運動をしないことが多いです。これはサッカーに限ったことではなく、他の運動部でも同様です。

欧米ではシーズンごとに様々なスポーツに取り組んでいるらしい!

欧米の状況はこのような日本の状況とは違っています。

アメリカでは、中学校段階での部活動のようなものでもシーズンによって取り組むスポーツが違います。あるシーズンは野球、あるシーズンはアメリカンフットボール、また別のシーズンはバスケットボールなどに取り組む子どもがいます。

また、ヨーロッパなどでは、総合型地域スポーツクラブのようなものがしっかりと整備されている所があります。部活動を学校を拠点として取り組むのではなく、地域にあるスポーツクラブを拠点として取り組んでいます。

そういったクラブには、サッカー、バスケットボール、バレーボール、水泳など多くの種類のコースがあり、日本の中学における部活動のように強い縛りはありません。シーズンによって運動を変えたり、総合型スポーツクラブのようなものを通じて、様々なスポーツに触れることで、多様な動きに触れることができます。

このような多様な動きを体験することで、神経の発達も促され骨や筋肉の成長にも良い効果があるとされています。

有名スポーツ選手も全然違うスポーツに取り組んでいた!

有名なスポーツ選手の中には児童期に現在プロとして取り組んでいる種目ではないスポーツに取り組んでいた人が何人もいます。

例えば、バスケットボール田臥選手です。田臥選手は、小学校時代にバスケットボールと共にソフトボールにも熱心に取り組んでいたそうです。中学校入学時バスケ部か野球部で悩んでいたそうです。

テニス錦織選手は、小学生時代本格的にサッカーをしていたそうです。今でも時折テニスボールでリフティングをする姿をテレビなどで見かけることがあります。

卓球水谷選手も同様です。卓球に取り組みながら、小学生時代には、サッカーバスケットボールバレーボールと様々な運動に取り組んでいたそうです。

ごくごく最近で言うと、2018年センバツ高校野球を沸かせた大阪桐蔭の根尾昂選手も、幼少期から野球と並行してスキーに取り組んでいたとか。スキーで鍛えた体幹が今のプレーに生きていますね。

このように小さな頃に様々な運動に取り組んだことが、プロになった現在、様々な形で生きてきていることが想像されます。 

様々な運動、カギは「鬼ごっこ」??

運動神経を良くするための具体的な動きについては「鬼ごっこ」のようなものをイメージする良いと思います。鬼ごっこには、多様な動きが含まれています。

日本サッカー協会の指導者育成講習会でも、鬼ごっこを推奨しています。サッカーの指導ではアップを兼ねて、練習の前に行われているようです。「走る」「止まる」「しゃがむ」「かわす」「飛ぶ」など様々な動きが繰り返し行われます。

鬼ごっこの場合、遊びなので子どもにとっては「やらされている感」が少ないと思われます。

そのため、遊びながら、楽しみながら運動能力を高めていくことができることが理想です。

効率的に運動神経を良くする方法②年代に適した運動!

では、「幼児」「小学生」「中学生」に分けて具体的な内容をまとめていきます。これは先程出てきた「ゴールデンエイジ」は大きな捉え方では3~14歳くらいを指します。

3~8歳の「プレゴールデンエイジ

8~11歳の「ゴールデンエイジ

11~14歳の「ポストゴールデンエイジ」の3つに分けることができます。

幼児編

幼児期は「プレゴールデンエイジ」にあたる時期です。

「多様な動きを体験する」ことが何より大切です。

一つの種目や動きに偏らないように大人が配慮する必要があります。

この時期の子どもは自分が気に入ったものをやり続けてしまうという場合があります。子どもが興味を引くようなものを提供し、子どもが様々なものに自然に取り組めることが望ましいです。

また、大人が一緒になって体を動かすことで子どもも楽しみながら運動神経を伸ばしていくことになります。

子どもの育ちにおいては、様々な環境の要素があるのですが、人的要素最も影響の大きなものだとされています。

小学生編

小学生は「プレゴールデンエイジ」の後半と「ゴールデンエイ」にあたる時期です。

少しずつ技術的な練習を取り入れていくと良い時期です。

プロが行うようなテクニックを真似ることもできるようになったりします。それまで出来ていなかったものが急に出来るようになったりすることもあります。

ただし、この時期はまだ筋力が発達していないので、テクニックの中でも筋力を必要とするタイプのものは取り組まないようにさせることが大事になります。

また、練習のやり過ぎにも注意が必要です。そうしないと、筋肉系や骨・関節系の怪我の危険性があります。

中学生編

中学生は「ポストゴールデンエイジ」にあたる時期です。

この時期は神経系がほぼ完成に近づいています。

それまでの年代で身に付けてきたものにパワーを組み合わせていったり、考えたりすることを合わせたりしていくことができます。

ただし注意が必要なのが「個人差」についてです。神経系の発達には個人差があります。一般的にプラスマイナス3歳と言われています。子どもによってはまだまだ伸びしろがある子どももいます子どもの状況をきちんと把握し、関わっていくことが大切でしょう。

まとめ

今回、運動神経の発達についてまとめてきました。運動神経の発達には「環境」の要素の影響が大きいです。中でも「環境」の中で最も影響力があるのが「人的環境」です。

親などの関わり方が非常に大切になってきますので、皆さんもお子さんとの関わり方を今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

 

…そういえば、お子さんの身長も遺伝の影響なんて言われますね。でも、遺伝の影響を乗り越える方法があったなら…?

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